心と体は切り離せません。
心と体は影響し合い、心の元気がなくなると体の元気もなくなり、体の具合が悪いと心も具合が悪くなります。
体の調子が悪くなると病院へ行くように心も同じで、調子が悪くなった時には病院で早めの診断を受けることをおすすめします。
心の病にかかっていても「自分は病気ではない」と思いがちです。
そのため病院へ行くことが遅れ、結果的に治療期間が長引き、完治するまで時間がかかってしまいます。
西洋医学や病院、薬に対して否定的な考えを持つ方や、東洋医学、漢方だけに頼る方もいらっしゃいます。
何を選ぶかは個人の自由ですが、素人判断で極端な選択をしないように気をつけましょう。
カウンセリングで症状が軽くなるもの、病院での治療・投薬が必要なものもあるのです。
病院は治療をする所ですが、カウンセリングは違います。
カウンセリングは話をしながら心と体のバランスをとり、心の元気を取り戻していただく所です。
二つの違いを理解し、何が自分に適しているのかを見極めることも大切です。
どの方法にしても、あなたが元気になることが一番大切なのです。
薬は飲んでみないと効くのか、効かないのかも分かりませんし、同じ薬でも人によって効き目は違います。また薬を受けつけない人もいます。
病院の先生と相談しながら、薬の種類や分量が決まるまで、ある程度の期間・日数が必要だと思います。
・一回薬を飲んだけど効かなかった・・・
・薬が効きすぎた・・・
・何年も薬を飲んでいるが治らない・・・
・病院の先生が気に入らない・・・
さまざまな思いや事情があるでしょうが、だからと言ってその場限りで全てをやめてしまうことは避けましょう。
セカンドオピニオンという言葉があるように違う病院へ行くことも選択肢の一つですし、やり方を見直したりして、焦らずに回復への道をすすんで欲しいと思います。
私たちは毎日、何かしらの刺激を受けながら生活していて、これは生きていく上で避けられません。外からの刺激を受けると、私たちの心と体の中で歪みが生まれ、この変化がストレスといわれるものです。
すべての人にストレスが生まれるわけではなく、ストレスをためやすい人には特徴があります。
常に完璧をめざし、何でも自分でやらないと気がすまない
真面目で周りに気を使い、何もしないでいると罪悪感を感じる
毎日気がせき、プレッシャーを感じている
早口でしゃっべたり、食べるのも歩くのも速い人、などです。
ストレスは悪者扱いされますが、良いストレスもあります。
結婚や出産、入学などの慶び事
やりがいや生きがいを感じる、などです。
自分にとって心地良い適度な刺激は、良いストレスと言えます。
他人の結婚をねたんだり、自分の子供を他人の子と比べるのは、悪いストレスです。
同じ「結婚」「入学」でも、ストレスは人によって良くも悪くもなり得ます。
悪いストレスを多く受けたり、長く受けていると心に負担がかかり、やがて体にもさまざまな症状が起きはじめます。
これは、考え方のクセや性格、育ってきた環境も影響します。
これは程度の問題で、鍵をかけたか窓をしめたか再確認で終われば問題ありません。
しかし何度も確かめ、その後も(鍵をかけたか)と気になり、そのことで頭がいっぱいになって他のことが手につかないような場合は「強迫神経症」だと考えます。
手を洗い続けたり、窓を閉めたかなど、気になることは人によって違い、自分の行動や考えが無意味なことだとわかっていても止められません。
こうした行為をやめようと努力すればするほど気になり、やめるとひどい不安状態になって日常生活にも支障をきたします。
更にこのような行動や考えが、自分自身から発したものであるということがわかっているだけに苦しみます。
不眠、頭痛、肩こり、食欲不振などの身体症状があらわれる場合もあります。
カウンセリングの他に病院での治療が必要だと考えます。
好きな人との別離、親や配偶者との別れ、職場での地位を失ったり、住居の移動など「対象喪失」という対象を見失うことで発症することが多く心の葛藤によって起こり、抑うつ症状が主体です。
性格にも起因するといわれます。
恋人と別れた、彼にふられた・・・ショックは大きく、あれこれ思い出し、ああすれば良かった、あんなこと言わなければ良かったと、泣いたり後悔したり・・。
気分が滅入って何もする気になれなくなりますが、自分の思いを聞いて欲しいという気持ちを強く持ちます。
症状は、非哀感、興味の喪失、意欲低下、不眠、制止症状(思考や行動が抑制された状態)、食欲も低下します。身体症状としては動悸をともなうこともあります。
不安とは心が落ち着かない状態のことですが、まずはじめに不安が生じます。
不安になる心当たりもないままに生じてきて、その不安は非常に強く耐えがたいものになります。
身体が緊張したり震えたり、息苦しくなったり呼吸が乱れたりと、身体にもさまざまな症状があらわれます。
自律神経症状として動悸、寒気、冷や汗、手足の冷え、口の中がカラカラに乾いたり、ノドがつまる感じがしたり、胃腸の働きが悪くなったりします。
不安には急性不安と慢性不安があります。
不安神経症の原因は、暮らしの中でのストレス、ものごとを気にしやすい性格も一因だと言われています。
発作の起きる原因も思い当たらないままに、いきなり発作が生じます。
強い不安に襲われて呼吸が乱れ、しらずしらずのうちに息を吸いすぎてしまい、その結果血液中の酸素の量が増え二酸化炭素の量は減り、それが中枢神経系を刺激し、いっそう不安をかきたてます。
息苦しさ、めまい、動悸、手足のしびれ、嘔吐感、けいれんなどの症状が起き、ひどい時は、意識を失うこともあります。
発作は数分ほどでピークに達し、約60分以内に自然におさまりますが、不安の強い人では数時間続くこともあります。
発作が治まれば元の状態にもどりますが、死への恐怖を残したり、心臓病の不安を持ったり、強い不安感を示します。
身体的要因として、激しい運動、入浴、発熱、注射など
心理的要因として、恐怖体験、日常生活でのストレスなど
発作時の対応としては、ゆっくり息をはいたり、あわてずに冷静に対処することが大切です。
そばに人がいれば、その人が紙袋を少しの間かぶせることも良いと思いますが、まわりに誰もいない場合は、発作を起こしている本人が紙袋をかぶるのは、窒息する可能性もあり危険だとも言われています。
発作に見舞われると、今度はいつ起こるのか、発作が起こったときにそばに頼れる人がいなかったらどうしようと不安になり、一人で外へ行くことが恐くなってしまいます。「広場恐怖」
特定の環境や状況に対して過度な恐怖を感じるもので、恐怖の対象によりいろいろな形態があります。
人混みなど、簡単に助けを求めることができない場所や状況に対して強い恐怖を持ちます。
大勢人が集まる所や行ったことのない場所へひとりで出かけるのが恐くなります。
また、パニック発作を起こした人は、今度はいつ発作が起こるのか、起きたらどうしようかと恐怖を感じ、発作が起きたときに頼れる人がいない場合を考え不安になります。
不安になる例として、人混みの中、自動車や電車での移動、美容院での時間、家屋に一人でいるなどが挙げられます。
スーパーマーケットのレジの長い列に耐えられなかったり、逃げられない場所や状況にいることへの不安、一定の時間の拘束に耐えられません。
社会や状況、人に対して恥ずかしい思いをしたくないという恐怖のことで、他人と一緒にいると不安や緊張を覚えます。
社会行為に対して強い恐怖心を持ち、症状が悪化すると状況依存性のパニック発作を生じることもあります。
赤面恐怖(人前に立つと顔が赤くなる)
視線恐怖 (人の視線が気になる、見られているように感じる)
醜形恐怖(自らの容姿にコンプレックスをもつ)
自己臭恐怖(自分の体から変な臭いが出ていると悩む)など
明らかに特定の対象や状況に対して感じる恐怖のことで、恐怖に関連するものを意図的に避けようとします。
症状として、恐怖や不安とともに動悸、脈拍の上昇、状況依存性のパニック発作を起こす場合もあります。
高所恐怖(屋上や飛行機に乗れないなど、高い所を恐れる)
閉所恐怖(エレベーターや電車、バスなどに乗れない)
不潔恐怖(よそのトイレに行けない、他人の鍋をつつけない)
疾病恐怖(感染症や癌にかかっていると恐れる、死の恐怖におびえる)
動物恐怖(犬やゴキブリなど、動物や昆虫を恐れる)
うつ病は気分障害といわれ、気分がひどく沈んで憂うつになるうつ状態と、気分が高揚し活発になる躁状態があります。
うつ状態だけ、躁状態だけを示すタイプ、うつと躁状態が繰り返しあらわれるなどさまざまな組み合わせがあり、病気の期間や症状も違います。
うつ病は病院、専門家による正しい診断と適切な治療が必要で、薬物療法と共にゆっくりと休養することが望ましいです。
憂うつな気分となり、興味や関心が失われていき、何をしても面白くなくなります。
無気力状態となり、考えもまとまらなくなり、決断するのにも時間がかかるようになります。仕事の能率も低下し休みがちになり、外出や人との接触を避け部屋に閉じこもります。
将来に対して、悲観的、絶望的な考えを抱くようになったり、過去のことを後悔したりして自責の念にかられ、自殺を企てたりします。
自分の価値を低く評価した内容の妄想や被害妄想を抱くこともあります。
気分は朝方の方が一般に悪く、夕方には多少回復します。
早朝の暗いうちに目覚め、その後眠れなくなり、いろいろなことを考えはじめ苦しみます。
その他にも食欲減退、 性欲減退、体重減少、便秘、月経異常、疲労感などの症状があります。
うつ状態とは反対に活発に動きます。
元気よくカラオケで歌ったり、ドライブしたり、テンションが高くなります。
気分が高揚するため、自分が病気だとは思いません。
いろんなことをやろうとしますが、すぐに気が変わります。買い物やギャンブルで歯止めがきかなくなったり、何日も眠らずに行動したりします。
そのため、まわりにいる家族が振り回され疲れてしまいます。
※心の病の多くは「うつ」の症状があります。
「うつ」の症状があるから「うつ病」というわけではなく、病気にはそれぞれ特徴があります。
勝手な素人判断で病名を決め対処することなく、病院での正しい診断と治療を受けましょう。
気持ちが落ち込むと何もする気がなくなります。
そんなとき、無理に何かをしようとする必要はありません。
神さまからのプレゼントだと思いちょっとのんびりしてみませんか?
私たちは休むことに罪悪感を持っていますので、何かをしていないと自分が悪いことをしているようで落ち着きません。そのように教えられ、育てられたため仕方ないですが、休憩もときには必要です。
立ち止まって休むことは、次に進むための大切な時間となります。
すさまじい体験や恐怖がトラウマ(心の傷)になって、日常生活に支障を与えるほどの極度のストレスになっている状態です。
ストレスの要因として 、死と隣り合わせの恐怖、戦争、犯罪、交通事故、性的暴行、火災、自然災害などがあります。
これらは、自分だけでなく他者が体験したのを目撃したり、その状況に直面した場合も同様です。
症状として、恐怖の体験が思い出されるフラッシュバック、似たような状況を避けようとする回避、悪夢などがみられます。
また、同じ状況で他の人が生存できなかった時に、自分だけ生き残ったという罪悪感を持ち苦しむこともあります。
女性として生きる長い人生の中では、さまざまな症状があらわれるときがあります。
月経が始まる前になると、イライラしたり頭痛などの症状があらわれますが、月経が始まって2~3日すると症状は消失します。
こういう状態が毎月繰り返され、症状が重い場合は日常生活にも支障がでます。程度の差はあっても、多くの女性が体験しています。
身体症状として、頭痛、むくみ、乳房の痛みや張り、腹痛、腰痛、関節痛など
精神症状として、情緒不安定、抑うつ、不安、倦怠感、食欲不振、睡眠障害など
原因は特定されていませんが、心理的ストレスや性格も一因とされています。
更年期を乗り越えるには
更年期といわれる50歳を中心とした前後4~5年間の頃に、体や気持ちの不調を訴えるものです。
女性の場合は、この頃に閉経が起こり、体の不調や精神的不調が起きやすくなります。
身体的要因として、卵巣機能が低下して女性ホルモンの分泌が減少するため、女性ホルモンのバランスが乱れ、自律神経の働きや感情に影響を与えます。
社会的要因として、女性をとりまく環境の変化があります。
子供の進学、就職、結婚などで子供が親元を離れ、子供中心であった場合は生活の目標を失います。また、夫の定年退職、肉親との別れ、夫婦関係の不安定さなどがあります。
症状は、約半数の女性にみられ、程度や期間は個人差があります。
気温に関係なく、運動もしていないのに、突然上半身がカーッと火照り、のぼせや発汗の症状が出る「ホット・フラッシュ」。頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、腰痛、手足の冷え、冷汗、食欲不振、トイレが近い、性交痛、いらつき、倦怠感などがあります。
イライラしたりクヨクヨ考え込んだり、気分が落ち込んだりし、精神と身体の両面に症状が現れます。
気分が晴れない、滅入るなどの抑うつ気分が基本となり、さまざまなことに強く不安を持ち、いてもたってもいられない状態になります。
考えや話がまとまらなくなったり、自分を非常に責め自殺へと追い込みやすくなります。
食欲不振になり、体重も減少します。
うつ病になりやすい性格としては、責任感が強い、仕事熱心、勤勉、几帳面、凝り性、正直などがあげられます。
発症の誘因として、近親者の死や病気、家庭問題、経済的問題などがあります。
子供の巣立ちや夫が単身赴任や仕事、趣味などで家庭に不在がちとなり、それまで忙しくても充実感を感じていた家庭が空になってしまい、空虚感や孤独感を感じてうつ状態になってしまう場合を言います。
私たちは周りの人と関わり合い、互いに助けたり助けられたり、世話をしたりしてもらったりしながら生活しています。
共依存とは、人に依存することです。
共依存は性格のひとつの傾向で、病気ではありませんが、相手と深く関わることで生きにくさを感じるなど、生活に支障が生じる場合があります。
頼る人と頼られる人は、互いに引き合います。
自分自身を愛し、認めることが出来ない。
自分のミスは責めるが、相手のミスは責めない。
自己決断力が低く、「NO」と言えず、「私」を中心に話せない。
相手にお願いすることが出来ず、自分が我慢すれば良いと考える。
相手が自分の価値を認めてくれるので、何でもどんなことでもする。
自分を犠牲にして他人の世話をすることで、自らの価値を見出そうとする。
他人をコントロールして、良い結果を早く得ようとする。
他人の行動の責任は取るが、自分の行動の責任は取れない。
自分がいなければダメだと思える人を支えて自分が存在したいと願う。
自分を無視し、他人を変えようと生きる。
共依存の人は、捨てられるという危機感を持ち、身の回りに何か問題が起きていないと物足りなく感じます。また見返りを求めて相手につくし、見返りが戻ってこないと恨みに変わったり、相手に嫌われるのが怖く、見捨てられる前に自分から別れたりします。
また、過去の間違いから学ぶことが出来ないため、同じ失敗を何度も繰り返します。
共依存から回復するには、
強い引力を感じる人のそばには近寄らない。
感情が麻痺してしまっていることに気づく。
対象者に固執せず、周りに目を向け援助を受ける。
ほどほどにするという能力を身につける。
自分自身が自立することを考え、自分を好きになる。
共依存は、機能不全家族の中で育った人がなりやすいと言われます。
カウンセリングでは、考え方の癖(認知のゆがみ)を探し出し、あらためていきます。
機能不全家族とは
機能不全家族の中で育ち、親子関係で心に傷を受けたり影響を受け、自分自身で傷を受けていることを自覚している人をアダルト・チルドレンと言います。
90%の人がなんらかの傷を受けていると言われます。
アダルト・チルドレンと言われる人の中には、人と親密になることが苦手であったり、他人の評価に傷つきやすい面を持つなど生きづらさに悩む人もいます。
自分が生きづらいと感じる思考、行動パターンを変える
クセになっている考え方、結論の出し方、動きを意識して変えていく
「あるがままの自分でいい」という自己肯定感を育てるなど、自分で意識して
「なりたい自分」を目指す
※「アダルト・チルドレン」という言葉自体に翻弄(ほんろう)されないように。
※「アダルト・チルドレン」という言葉に自分の全ての責任を押し付けないようにしましょう。
機能不全家族の中で生き抜くために身につけた考え方や行動パターンを、大人になった今、自分自身で変えていきます。
親を恨んだり責任を押し付けることはせず、新しい生き方を自分で目指します。
親から子へ知らず知らずに受け継がれるアダルト・チルドレン。
あなたが理解し自覚することで、負の連鎖を断ち切ることができるのです。
この傷は、心の一番深い所を傷つけます。
自尊心が傷つけられ、自分の価値を自ら下げてしまいます。
泣き叫び、助けを求めたい気持ちを押し殺し、その気持ちに自分で蓋(ふた)をし閉じ込めます。傷ついた気持ちを自ら心の奥深くに沈めるのです。
「誰にも言わずに墓場まで持って行こうと思っていた」と多くの方がおっしゃいます。
この思いは、自分自身に重く圧(の)しかかります。
カウンセリングを始めて解ったことは、性的いたずらにあい、今まで誰にも言えずにいた人が多くいるということです。
辛さを抱えたまま過ごした月日を思うと胸が痛みます。
更に「いたずら」という言葉ではすまされない出来事を話される方もいらっしゃいます。
それはあまりにも悲惨で、「事件」として扱うべきものではないか、と思うこともあります。
そして残念なことに、これらの行為が本来ならば守ってくれるべき家族、身内の人によって行われていることが多いことには憤りを覚えます。
日本は戦争もなく平和な国だと言われています。確かにその通りですが、「本当の平和」を実感出来る国になっているとは思えません。
人としてのモラルや意識の低さ、倫理観や道徳心、人を思いやる気持ち、敬う態度、人を人として対等に付き合う方法・・・等々
これらのことを学んでいなかったり、身についていない人が、今の世の中にいることは紛れもない事実だと言えます。
いたずらにあっても言えない理由、助けを求めなかったり、求められなかった理由は、いくつかあります。
父親、兄、兄の友人、おじさん、同級生、近所の顔見知りなど、身近にいる人物が関わると、毎日顔をあわすため監視されているようで恐く、他人に言うことで更なる被害を恐れ口を閉ざす。
家族が関わると家庭崩壊をおそれたり、他の家族の気持ちを思いやり、言うことをあきらめる。
幼い年頃に被害にあう場合が多く、何をされたのかわからないまま、言い知れぬ恐怖心に圧倒され黙ってしまう。
相談できる人や場所が見当たらなかった。
今まで(今も)日本も世界も男性優位の社会であり、力の差や権力、地位を利用した有無を言わさない行為など、男性優位の社会の在り方が、女性にとって声を出しにくい背景となっていた。
これらの性的な体験は、大人になっても影響を及ぼす場合があります。
男性に対して恐怖心を持ったり、コミュニケーションが苦手になったり、夫婦生活にも支障をきたしたりします。
性格が内向的になったり、人を信じれなくなったりもします。
辛い体験は、話しをすることで軽減させることが出来ます。
体験した事実、過去は変えることが出来ませんが、その思いに対する感じ方は変えることが出来ます。
押し込めた思いはなくならず、そのまま沈んでいます。
カウンセリングでは、心の奥に沈めた思いを浮上させ浄化させていきます。
過去の辛い思いに焦点を当て続けてきた意識を、これからは未来に向けましょう。
時間は長くかかっても、大人になった自分が今、その重荷を手放すのです。
女性として生まれたことに誇りを持ち、自信を持って生きていきましょう。
親しい間柄に起きる身体や精神などへの暴力で、家庭内暴力とも言われます。
DVは人権侵害であり、病気ではありません。
男性からだけでなく、女性が加害者の場合もあり、親から子へ、子から親への場合もあります。
身体的暴力/殴る、蹴る、首をしめる、刃物を体に突きつける、物を投げる
心理的暴力・言葉の暴力/無視、他人の前で欠点を言う、親や兄弟をけなす
経済的暴力/生活費を入れない、借金を繰り返す、家の金を持ち出す
性的暴力/SEXの強要、避妊しない、特別な行為の強要
社会的隔離/外出の妨害、付き合いを見張る、実家に行かせない、など
DVは日常生活の中でカモフラージュされ、外からは何が起きているのかわかりづらく、精神的、肉体的にも大きなダメージを受けます。
これらの暴力は、被害者にとって耐えがたいと思われることが該当します。
心と身体や生活にも影響を与え、PTSD、不眠、頭痛、下痢、胃痛などの症状があらわれることもあります。
DVにはサイクルがあります。
人によって違いがありますが、暴力はずっと続いている訳ではなく、暴力行為の後に謝罪したりしながらだんだんエスカレートしていきます。
そして、このサイクルを繰り返していきます。
ストレスがたまり、小言が多くなり脅しも行われる。関係はトゲトゲしくなり暴力が起こる。
身体的・心理的などの暴力。
感情のコントロールができなくなり、怒りと暴力が爆発する。止めようとしたり、逆らったりすると怒鳴られたり殴られたりし、重度のケガが発生する。
「俺が悪かった、もう二度としないから」など甘い言葉をかけ謝罪する。
女性をいとおしみ同情心に働きかける。
女性は相手が「今度こそ立ち直ってくれる」という期待を持つ。
このサイクルを繰り返す
暴力を振るわれるのがわかっていながら逃げなかったり、逃げてもまた戻ってしまうことがあります。
※被害者が逃げられない、逃げない理由として
経済的に依存している
子供のために我慢する
世間の目が気になる
相手への未練、愛着がある
相手の変化を期待している、などがあります。
暴力を受けていたり、受けそうであるならば、自分の身体と心を守ることが必要です。
専門機関に相談したり、警察や一時避難所へ保護を求めることも必要となります。
DVは、加害者自身が育った環境から学んできた価値観や倫理観などによるものなので、そこから抜け出すのは、ひとりでは難しくなります。
被害を受けている人の感情にも目を向ける必要があります。
DVを受けているうちに本人は気づきませんが、感情の感覚が麻痺し相手にコントロールされやすくなるのです。
そのため加害者同様に専門のプログラムに助けてもらいながら、日常生活を取り戻して行くことが大切だと考えます。
0532-41-9252
営業時間:10:00〜18:00
電話受付:9:00〜18:00
※ご予約は、お電話でお願いしておりますが、ただいまカウンセリングは休んでおりますので、予約は受け付けておりません。
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